3)自然保護活動

 全国いつせいクリーンハイクは、37都道府県連盟が取り組み、参加した会・クラブの数510、参加者は9,623名、集めたゴミは7,193kgだった。
 登山道にはゴミはほとんどないという報告が多かったが、登山口の駐車場の周辺に多く、産業廃棄物などのゴミが多いという報告が目立った。
 クリーンハイク・清

掃登山の取り組みの中で、山の沢。湧水の水質調査、登山道の整備、植林活動など先進的な取り組みを行つている県連盟もある。これらは労山運動の重要な活動の一つである。地方連盟の中では、先進的な自然保護活動を行っている連盟もあるが、何をすべきか模索しているところもある。
 優れた自然保護活動の経験を広めていくために、自然保護委員会としての活動を強化し、必要なところには積極的に援助していく。
 山の荒廃状況を10数年前と今日の写真で比較した状況を示して山岳自然保護への取り組みの重要性を訴えている連盟があるが、山の荒廃状況を数年ごとに撮影して定点で観測することは非常にわかりやすい活動である。
 山の植生状況を知るには写真撮影による「定点観測」の実施が常葉な活動であり、普及していくことが必要である。山岳地域の生物多様性を保護していくために、高山帯などに進出しているサル、ニホンジカ、イノシシなどの対策はこれからも重要な活動である。