今年も5月19日~20日に四国ブロック交流ハイキングが久万高原町ふるさと旅行村ふるさと館で開催されました。四国各県から男性28名、女性33名合計61名が集まり、香川県からは26名が参加しました。
(山岳同人五色の峰報告より)
19日は講演会と懇親会が開催されました。13時から開会、愛媛県連・太田理事長より「仲間の交流と久万高原町の自然を楽しんで下さい。」と歓迎のあいさつで始まりました。
最初に、徳島県連・天野会長より、剣山東側に連なる天神丸山系の稜線にオリックスが直径120mもある翼の巨大風力発電を42基も建設する計画があることの説明があり、「実施されれば山岳景色は台無しになる。風力発電自体反対するものではないが、半径60mの翼の搬入路建設工事による自然破壊の影響は計り知れない。認めたら大変なことになる。全国連盟にも協力を呼び掛けたい。」と天神丸風力発電事業計画の中止を求める署名についての呼びかけがありました。
続いて、講演Ⅰ「石鎚山系の昆虫相と危険生物」として、講師の矢野真志氏(面河山岳博物館学芸員)から講演がありました。石鎚山系の植生をはじめ、昆虫相としては、北方系昆虫コエゾセミが遺存し、ここだけに生息している固有種ルリクワガタやツノクロツヤムシがいる。ことの説明がありました。危険生物としては、「ブユやアブなどの吸血昆虫相がおりウィルスを運んだり毒を持っていたり、虫に刺されると生体が抗原と認識しアレルギー反応が長期間続く事がある。特にウィルス感染としてSFTS(重症熱性血小板減少症候群)に感染するとワクチンや薬などの治療法が無く日本では感染者324名のうち61名が死亡しているため対策が必要である。」旨の説明がありました。さらにマムシやヤマカガシに咬まれた時の対処方法についても説明がありました。
引続き、講演Ⅱ「安全登山」として、田上千俊氏(全国連盟理事)から講演がありました。四国での講演は2回目(2017年香川県南川自然の家)であり、登山事故例を紹介しながら安全登山について講演されました。歯に衣を着せない語り口で、時には聴衆に質問を投げかけ、掛け合いしながら笑いを誘い田上節を披露していました。
夕食は18時半から場所を移し、バーベキュウを囲みながらワイワイと懇親会を行いました。
20日は「四国ブロック交流ハイキング東温アルプス・うなめご」が開催されました。天候もよく5時半起床、6時半おにぎり朝食(お味噌汁)を食べて7時半からは3コース(➀岩屋寺⓶石墨山③うなめご)に分かれて交流ハイキングを楽しみました。
(塩飽山の会報告より)
<各会からの報告>
※「塩飽山の会」はこちらへ
19日:https://siwakuyama.exblog.jp/26822228/
20日:https://siwakuyama.exblog.jp/26823739/
※「善通寺山の会」はこちらへ
https://blogs.yahoo.co.jp/zyamanokai/15023841.html
※「観音寺あけぼの山の会」はこちらへ
https://blogs.yahoo.co.jp/inazumisan20150729/15522800.html
※「山岳同人 五色の峰」はこちらへ
https://goshikinom.exblog.jp/238534359/